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俺を蹴飛ばしたのは、
アンナの飼い主、島津(しまづ)さんだ。
隣の家に住んでいる、俺より1つ年上の、大学生だ。
敬語使う生真面目さわやかボーイかと思いきや、結構口が悪い。
いきなりキレる。
そして、アンナのフルネームは島津 アンナだ。
いつか彼女が磯上 アンナになる日を夢見ているけれど
逆でもいいかもしれない。
「島津 広人ってどう思う?」
「俺の嫁にでもなる気なの?」
「アンナになら俺、婿入りしてもいいよ!」
「アンナとだけ会話してんじゃねえよ!
せめて挨拶ぐらい返せよ!」
……また、蹴られた。
こんな日常が、俺と彼女と彼の毎日です。
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