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「ちょ・・・仁？
・・・・・・・
どうしちゃった？」
スーツからほのかに香る
タバコの匂いにつられ
意識が５年前に飛びそうになる。
「ユリナが幸せになるまで待とうって
俺、自分で決めてたんだ。
だから今日が解禁日。
礼花・・・俺らやり直そう？」
──ウソ？でしょ・・・？
「もうお前を手放したりしない」
「絶対に約束するから」
呪文のように
囁やかれる言葉。
私を抱きしめる腕に
力が込められる。
驚きと緊張で体が動かない。
「礼・・・？返事してよ・・・」
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