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大幅に遅れて式に紛れ込んだ私の目の前に飛び込んで来たのは・・・
美女と野獣。
とまでは、いかないけど
仁の言葉のとおり・・・
ずんぐりむっくりした熊さんみたいな新郎さんで。
一瞬、あのユリナが
なんでこんなって・・・
思ってしまったけど
新郎の匡史さんの横で
幸せそうに微笑むユリナの笑顔は
私が見たことのないような
穏やかで優しい笑顔で
なんだか見てるこっちまで溶けてしまいそうだった。
「すっげー幸せそう。
あいつ、あんな風に笑えるんだな」
いつの間にか隣に来てた圭太も
その笑顔に見とれている。
「あの医者、病気の後遺症でユリナに子供が出来ないかもしれないって分かっても、それでもいいからってプロポーズしてきたんだってさ。カッコ良すぎだよな」
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