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「さすがの圭太も負けちゃうね(笑)
でも本当に良かった。
ユリナさんが安心できる自分の居場所を見つけられて。
あっ!圭太!!新郎の匡史さんのこと知ってたって本当?!」
「まあ、ね」
「なんで言ってくれなかったのよ?」
「礼が自分の気持ちと向き合ういい機会だと思ってさ。で、どうすんの?あいつとヨリ、戻す?」
「嘘つきお兄様には、
教えてあげな~いも~ん(笑)
でも・・・」
「でも?」
「圭太が仁と兄弟として向き合うって、約束してくれたら教えてあげてもイイけど?」
「・・・っ!!
そ、そういうのは自然の流れに任せるもんだろうがっ!!」
柄にもなく頬を紅潮させ
慌てふためき私から逃げるように
人ごみの中へ紛れて行く圭太。
今はまだ、あんなんだけど
多分・・・
圭太と仁なら大丈夫だろう。
仁と私の、未来。
圭太と仁の、関係。
ユリナさんの、結婚生活。
全てはまた
今日この場所から
動き出す。
どうか、皆んなが
優しい気持ちになれますように。。。
ーーーーーENDーーーーー
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