秘密

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「・・・えっ?・・・本当なのか・・・?」 「・・・あぁ。医者に確認したから」 「じゃあ、圭太はいったい・・・」 ボソボソ聞こえてくる 心地よい低い音で 意識が呼び戻された。 あれは、パパとおじさんの声だ。 ──圭太?圭太が、どうかした?   医者って? 見慣れない天井。 新しい、い草の匂い。 ──ここ・・・あぁ、そっか。   セレモニーホールの控え室だ。    急いで起き上がろうとする私の肩を 圭太が押さえる。
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