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side:拓也
拓「よしっ。行くか。」
真新しいスーツに身を包み、家を出た。
世間は入学・入社の時期で街中には同じような格好の人がたくさんいる。
俺は川瀬拓也。
この春から大学生になる。
田舎の学校でコツコツ勉強して、なんとか都会の有名私立大学へ入学したわけで。
この街も、一人暮らしも、何もかも初めてだ。
拓「やっと着いた…」
家から歩いて、電車に乗って、なんとか入学式が行われる会場に着いた。
拓「にしてもでけーよ。」
入学式が行われる会場は、ライブなんかが行われるような、大きい会場だった。
会場の中へ入って行く、人の流れに乗って、俺も中へ入った。
中に入ると、係りの人に誘導さらるがまま、俺は席に座った。
拓「ほんと、大げさだな…」
?「ホントだよね!」
拓「えっ?」
突然、隣に座っていた女の子が話してきた。
?「どうせ、学長が長ーい話するだけだよ?それでこんな大げさなことするなんて、どうかしてるよ(笑)」
拓「…」
?「ん?どうかした?」
拓「あ、いや…」
?「あ!私?私は大城優子!よろしく!」
拓「あ、あぁ…川瀬拓也です。よろしく…」
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