5747人が本棚に入れています
本棚に追加
/932ページ
「縁談?」
こくりと僧侶さんが頷きます。
執事さんにお二人の紅茶もいれてもらって、僧侶さんもひとまず落ち着いたようでした。
「そうなんです……
大神殿のみなさんが勝手に盛り上がってて……」
僧侶であるプラナさんは、大神殿の方々と家族同然に暮らしてきたと聞きます。
確か、次期大司祭とも言われているはずです。
「こないだのシバといい……
お見合いとか縁談って、そんなに頻繁にあるものなのか?」
「はい。
貴族社会では結婚は家同士の結びつきを強固にし、新たな地位を得る手段の一つでございますから」
「そうなんですね」
最初のコメントを投稿しよう!