とりあえず、悪い男には要注意

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射るような夏の陽射しから逃れるように校舎裏の陰で、私、秋吉ナナは金髪の彼氏と向かい合っていた。 「俺が学校退学になったんだから、お前も学校辞めるのがスジってもんだろぉが」 そんなスジは、生まれてこの方、聞いた事ない。 私は、彼氏の口から放たれたあまりの衝撃に、呆然としながら固まる。 決して頭のいい方ではないながらも、必死で勉強して何とか入れた進学校。 それを、半年も経たない内に"退学する彼氏のお供に"なんてありえない理由で去るなんて、 …………私にはできない。 *********************** 「んで?断ったら、その場でフラれた?」 小学校の頃から腐れ縁の村雨カオルが、いちごミルクの紙パックにストローを差し込みながら、まるで「今日の宿題忘れたの?」的な軽いノリで、確信をついてきた。 .
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