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「だ、だって仕方ないじゃん!いくら彼氏の頼みだって、そう簡単に学校辞めるなんて私には」
「それでもし辞めてたら、それこそバカよ」
私の声を遮るようにスッパリと言い放ったのは、私の親友、篠山リサ。
お弁当を食べながら、左手に器用にケータイを操作している。
綺麗な顔をしているリサはクラスでも圧倒的にモテる部類に入っているが、実はなんとカオルの元カノ。
今は、かなり年上の人と付き合っているらしい。
「うぅ~、何で私はいっつもこう……」
リサの言葉に、私は額を机に擦り付けながら動物みたいな唸り声を上げる。
私の恋愛は、上手くいった試しがない。
大体が私が惚れて、告白して。
付き合えても、2ヶ月も持たない。
「お前はまず、男を見る目がない」
いちごミルクを飲み終えたカオルが、ズバッと私を指差して言った。
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