プロローグ

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指定の制服に袖を通し、スカートは高めに折ってある。 ミリタリーブーツを履いたその足は細く、男子の目を釘付けにする。 茶髪で緩くウェーブする髪は美しいその顔にマッチしており、唯ならぬ魅力を振りまいていた。 しかし、腰に帯刀した日本刀、脇差が別の意味で注目を集めていた。 男子の溜息が手に取るように聞こえる。 しかし当の本人は何処吹く風、凛とした様子で歩いていた。 十六夜飛鳥、それが彼女の名前であり、彼女はアトラス学園の残念な存在としてそこそこ名が知れていた。
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