プロローグ

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アスカが向かうのは三年五組の教室で、それはアスカのクラスでもある。 ガラッと扉を開け、ツカツカと入室すると、席についていた生徒達がアスカを見上げる。 教卓には既に教師が立っていた。 ────何かおかしい気がする。 腕時計を確認するが、まだ朝礼の時間には早い。 にもかかわらず、朝礼が始まっているではないか。 ああ、コレは狂っているのか。 教室の時────同じではないか。 ふぇ?とアスカはみっともない声を出して教師を見る。 その若い男性教師もアスカを見ている。 「………お前、誰よ?」 「………貴様こそ誰だ?」 不思議そうに問うアスカに、教師は不思議そうに問うた。 教室をグルリと見渡す。 あら、幼い気が…… そこでアスカはハッとしたように教室を飛び出す。
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