プロローグ

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二人も他の生徒よろしく楽しくお喋りしている時に、チャイムが鳴り響く。 それとほぼ同時に教室のドアが開けられ、そして入って来たのは背の高い男の教師だった。 外国語担当のテオ・カトライト先生だ。 テオ先生はグルリと教室を見渡すと、よし、と出席簿を開く。 「はい、全員いるな。呼名は面倒だから省略! 解散!」 と至極適当な朝礼をし、教室を去ろうとする。 そこで手をあげたアスカは、 「せんせー、今日は小テストの日です!」 と叫ぶ。 クラスメイトからはブーイングの声が上がるが本人は何処吹く風、何せ満点取れることは確実だから。 「十六夜か、お前……内申点UPだこのヤロー!」 そう言ったテオ先生は出席簿に挟んであった小さな紙を配る。 「時間は、五分はいスタート」 「せんせー、終わりました!」 「はい解散!」
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