流れ星と君

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祖母の家は予想以上に綺麗になっていた。 よく掃除されているのだろう。 私は自分の荷物を置くと畳の上に寝転がった。 懐かしい畳の匂いがする。 「そういえば小学生以来会ってなかったなぁ...」 小学生まではよく祖母の家に遊びに来ていたが、中学生に上がる頃親が東京に引っ越すことになりそれ以来来ていなかった。 私は旅の疲れもあってか畳の匂いに包まれなが眠ってしまった。 ここはどこ? 声も出なければ体も動かない。 暗闇の中ホタルの光と星たちが輝いている。 そんな中、狼が空を見上げていた。 そして狼は私の方に顔を向けた。 「お前をずっと待っていた」 え? 気づくと外は暗闇に染まっていた。 どうやら先程のは夢だったらしい。
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