世界のはじまり

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少女が目を開けると黒い中に青白い丸い月が見えた。 少女は長い夢から覚めたようでもあり また、たった今生まれたようにも感じられた。 彼女が目覚めた場所、 そこはとても小さな世界のようだった。ひどく綺麗な湖があり、 その側には美味しそうな実をたわわにつけた茂みがあった。遠くに見える原っぱにはうっすらといい匂いのする花が咲いている。 世界にあるもの全てが鈍く輝き、小さな世界は水を多く湛えどこもしっとりと濡れ、柔らかかった。
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