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毎回毎回
家を出る時
宏之は靴の紐を全部ほどいて靴から外してから結ぶ
小学校に行くとき
宏之はマンホールを全て踏んで歩く
家に帰ると
宏之は１時間手を洗う
止めると宏之は叫び出す。
そうしなければいけない、宏之はそう思っている。
小学校に入ってから症状が出始めた。
強迫神経症
そう医者に言われた。
早く治さなければ今後の人生に関わってくる。
スタートが遅れた分、学習に影響が出ている。
今後、追いつけなかった場合宏之のためにならない。
スポーツ等、何かに打ち込ませることでその症状をなくそうとしているが生憎宏之は何にも興味を示さない。
やめさせると他の神経症を併発する可能性もある。
危険と隣り合わせの生活に疲れてきた。
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