1人が本棚に入れています
本棚に追加
3
(1)
付き合ってから3周年を迎える前に、広志は司法書士になった。
短い期間で勉強を集中してやってくれた、ということはそれだけ私との結婚を本気で考えてくれているということだ。
しかも勉強だから、と会うことや電話をすることを拒んだりしなかった。
絶対に短期で合格すると約束した広志の信念の強さはパートナーとして尊敬出来た。
(2)
その後広志はすぐに就職し、私の両親に会った。
広志が放つ優しさで話は上手くまとまった。
すぐにでも結婚してくれ、と頼まれた程だ。
「多恵さんがよければいつでも。」と両親に言ったその言葉が何より私を喜ばせた。
最初のコメントを投稿しよう!