あの日

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だが、そんな事を言われて落ち着けるわけがなかった。 『助かった人達は』という事は、助からなかった人達がいるという事だから。 少年達はすぐさま皆がいる所へ走った。 「皆!」 そこには、震える者や、涙を流す者、気を失っている者までいた。 「全員いるの?!」 すると、この孤児院の院長が大粒の涙をこぼしながら言った 「唯ちゃん、湊くん、美代先生は…」 「え?」 「死んでしまったのよ…!」
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