田中雅人

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「雅人ーっ!大ニュース!」 5月。 朝っぱらから崎川は元気だ。 教室に入ってくると、俺の席にバタバタと駆け寄ってきた。 「…崎川。朝からうるさい」 今まで寝ていた俺は、少しだけ顔を上げ、崎川をにらむ。 いや、いつもは元気なんだよ?俺も。 でも寝起きは機嫌悪くなっちゃうんだよな。うん。 「いやーあれはビビったよ。まじで。俺だったら」 「崎川。話、なに?」 自分の話をしだしそうになったので、俺はあわてて崎川の話を遮る。
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