黒い空間で

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話が飛んだ。 気を取り直して。 俺たちには辛いかもしれないことってなんだ? ゼウス「実は君たちの両親はまだ死ぬはずじゃなかったんだ」 ……。 沈黙 リヒト「そうか」 メイト「やっぱりな」 そんな気はしてた。両親の死に方はどちらもなんとなく違和感があったから。 ハデス「意外にあっさりだなァ」 そらーな……。 予測してたことに驚いても仕方ないし。泣いても仕方ない。 両親が死んだときに泣いたんだから、もう、大丈夫。 悲しみはもうとっくのうちに憎しみに変わってる。 いつまでも泣いてたら親父に怒られるしな。 メイト「なんで死期が早まったんだ?」 ああ、それ俺も気になってた。 明人の質問に困ったように笑うゼウス。 ゼウス「えっとね、君たちの友達?違うね知り合い?んーハーレム野郎でわかるよね?」 その言葉にとりあえず2人で頷く。 ハーレム野郎、俺たちが嫌いで憎くて仕方がないやつ。 ハデス「ハーレム野郎はなァ、勇者召喚で異世界に喚ばれたんだがなァ」 ゼウス「その世界は勇者召喚なんて必要ない世界で……でも、そこの世界神がハーレム野郎を自分の世界に連れてきたくて……」 ハデス「ちょくちょくハーレム野郎の運命に干渉してたらしいぜェ?」 止まった説明。 今でさえゼウス……ゼウスパパは言いにくそうなのに、きっともっと言いにくい話になるんだろう。 ハデス「……で、だな普通世界神は世界に干渉したらダメなんだなァこれが」
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