黒い空間で

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無表情のゼウスパパは少し怖い。 ゼウス「神界は聖なる場所。世界神如きの権限で人間を住まわせて良いわけがない」 静かな怒り。 お互いにすり寄る。 大人2人に苦笑いされた。 なんでだ? 小動物みたいだなんて思われてたことを俺たちは知らない。 ハデス「だからなァ世界神殺してハーレム野郎も殺そうとしたんだがよォ」 ゼウス「僕らの子供もハーレム野郎が嫌いみたいだし、試練として2人を殺してきてもらおうかって話になったんだ」 語尾にハートでも付きそうな勢いで言われた。 というか殺そうかな?……って神は世界に干渉できないはずじゃ? ハデス「俺らはなァ凄い神だから世界に干渉しても大丈夫なんだぜ?」 どや顔。 ちょっとムカつく……。 リヒト「あいつをころしていいの?」 ハデス「おーいいぜ?ちなみにお前らの親友も世界神のせいで死んだから転生させといたぜ」 彼まで巻き込んでいたなんて……。 ほんとに ハーレム野郎は許せない。 メイト「しれんってなに?」 自分と同じ表情で聞く弟。 ゼウスパパの静かな怒りと同じくらいの怒りを感じる。 ああやっぱり親子なんだな。 と、今さらな考えが浮かぶ。
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