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明人と手を繋いで最初にいた黒い空間に向かう。
しばらく歩くと黒い空間に不自然に溶け込む白と、同色なのに目立つ黒が見えてきた。
ハデス「……来たかァ」
どこか力のない声。
ゼウス「行っちゃうんだね」
心配そうなゼウスパパ。
試練に向かわせると決めたのはパパたちだが心配で仕方がないみたいだ。
安心させてやらないと……。
リヒト「おれたち行くよ」
メイト「あいつ殺さなきゃ」
意志の強さを伝えるため力強い声で、狂気じみた笑みを浮かべて喋る。
ハデス「……ククッ大丈夫そうだなァ」
ゼウス「そう、だね。うん、会おうと思えば会いに行けるし……」
パパたちも狂気じみた笑みで答えた。
始まりの神が狂気じみてるなんて世も末だな。
さすが俺たちの親だなとは思うがな。
ゼウス「えーと、君たちの親友は勇者召喚が行われる1月前の世界に送ったよ」
ハデス「で、お前たちはその1週間後の世界に送る」
頷いて返事をする。
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