いざッ!

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パタンッ 閉ざされた扉に白い空間が広がる。 スッとお互いの笑顔が消えるのを感じながら、視線は扉から離さない。 メイト「気のせいだと思うか?」 突然の問いかけ。明人が聞いてこなければ、俺が同じ質問をしていただろう。 明人も明人できっと返ってくる答えがわかっていて聞いていると思う。 リヒト「気のせいじゃないだろうな」 その証拠に 答えたと同時に手を握る強さが強くなった。 パパたちは隠し事が多すぎる。 あの2人は掴めない。 信じているが信じきれない。 信じきっていいのか?だめなのか? お互い考えても仕方がないことがわかっているからなにも喋らない。 お互いがいれば万一のことがあっても大丈夫だろう。 元は一つの魂だった事がわかってから、お互いの思考が手に取るようにわかる。もっともフィルターをかければわからないこともあるが。 今お互いが思ってるのは、お互いがいることへの安心と異世界へ行くことへの僅かなワクワク。 パパたちのことを考えても仕方ない。 思考を中断させる。 リメ「「……ふぅ」」 どちらともなく肩の力を抜いて目を瞑る。 ふっと周りの空気が変わったのを感じて目を開けると、広がるのは、森。 着いたか……。
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