いざッ!

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パパたちに最初に連れて行かれた王座のある部屋を連想させる青さ。 樹『紋様だと取り外せないじゃろ?消えるときはどちらかの存在が確認できなくなったら消えるからの』 へー 便利だ。ほんとに特殊な方法だな。 樹『気に入ったようじゃのう……あとはお主等に渡す物を渡したら儂の話は終わりじゃ』 ぽうっと世界樹が光ったかと思うと光の玉がふよふよと飛んできた。 リヒト「これは?」 メイト「シャボン玉みたいだな」 ジクジク痛む薬指を庇いながら光の玉をつつく。 と ぽんっ! 可愛らしい音と共にはじけた光の玉、の中からスマホとブレスレットが二つずつ。 樹『すまほ?とかいうものはあのお方たちに預けられていたものじゃ。ブレスレットは儂からの贈り物じゃ』 見覚えのあるスマホを手に取ってみる。 やっぱり…… 生前俺たちが使っていたものと寸分の狂いもないものだった。
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