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ふっと意識が浮上して目を開ける。
視界を埋め尽くすのは顔。
ぼんやりと僅かに動くだけで触れてしまいそうな距離にある明人の顔を見つめる。
横目で周りを見渡すと見覚えのない景色。
あぁ、そっか昨日から異世界に来たんだっけ？
寝起きの頭で昨日の出来事を思い出した。
ﾒｲﾄ「……んぅ」
身じろぎして唸った明人が目を開ける。
ﾘﾋﾄ「おはよ」
ﾒｲﾄ「……はよ」
寝起きの悪さ
そっくりな俺たちの少ししかない違いの中の一つ。
すっと起きれる俺に対し明人は寝起きが悪く、目が覚めるまで動かない。
10分くらい至近距離で見つめ合っていると僅かに明人が頬を染めた。
ﾘﾋﾄ「起きた？」
ﾒｲﾄ「ん」
コクンと頬を染めたまま頷いた明人はそのまま起き上がる。
舌っ足らずさや行動がぎこちないのはまだ半分夢の中だからだろうか？
ﾘﾋﾄ「朝ご飯は？」
ﾒｲﾄ「……いらない理人は？」
ﾘﾋﾄ「ん、俺も」
生前からあまり食べる方じゃなかったから朝食は……いや食べること自体を気が向いた時以外はしない。
ﾘﾋﾄ「じゃあ今日は情報集めからするか」
ﾒｲﾄ「そうだね...…んじゃまずここから出ようか」
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