彼の足跡

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ギル「さぁ!まずはギルド登録からだ!」 は? ぐぃ! 身体強化をしているのか肩に担ぎ上げられてどこかに連れて行かれる。 ユウマ「離せっ!」 ギル「照れるな照れるな!ハハッ」 照れてねぇ! すごいスピードで動くから抵抗らしい抵抗ができずに担がれたまま移動する。 「わっ!マスター!?何してるんですか!?」 ギル「ん?おお!受付嬢か新しい息子のギルド登録をしようと思ってな!闘技場に行くからお前も来い!」 諦めたように引きずられる受付嬢を見てこんな事が初めてじゃないと悟った。 数分が経って ピタリと止まったギル。止まったと同時に飛んで50メートルほど離れたところに着地した。 ギル「お、おぉ!?」 飛んだ俺と自分の肩を見て驚いているギル。 しっかり抱えていたはずの俺が居なくなったからだろう。 ギル「こりゃあ期待できそうだなぁ」 嬉しそうなギルを見てこいつ戦闘狂なのかと気づく。 受付「はぁ……このコインが落ちたら始めてください」 ため息をついた受付を無視してお互い目を離さない。 俺がこの世界で腐ったやつを殺すのにこいつは利用できるか? こいつはギルドマスターだと言った。ギルマスに認められたら殺しもやりやすいか? まぁ、どっちにしろあいつの中で俺は息子決定みたいだから考えても仕方ないがな。 コトリと落ちたコイン。 まだ動かない。 ユウマ「……”アイスアロー“」 小手調べに特徴属性の氷の矢を100本ほど飛ばす。 ギル「“ダークソード”」 軽々と避けられ反撃までされてムカつく。 いくら小手調べでも人間に……!
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