黒い空間で

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ゼウス「へぇ……」 「素晴らしいなァ助からないならせめてお互いを……ってか?」 ゼウス「美しい兄弟愛だねぇ」 思考が読まれた? 明人を見ると明人も俺を見ていた。 かなわない。 ほぼ同時に頷いて構えを解き、手を繋ぐ。 少し思考回路が幼くなった気がする。 手を繋いで不安を取り除こうと考えたのだ。 ほぅと後ろから感心するような声が聞こえた。 できるだけ2人の安全を確保するため何をするべきか考える。 リヒト「ここは、どこだ?」 メイト「あなた達は、誰?」 まずは情報が必要だ。情報がなければ最善なんてわからない。 「クックッよく回る頭だなァ。おれぁ邪神のハデスだ」 この際思考が読まれていることはおいておく。 邪神?どういうことだ? 前に回り込んで言う人。黒髪赤目の男の人だ。 ポンと頭に手を置かれた。 ふと感じる違和感。 体が縮んでる? 明人を見る。小さい体。幼い顔。 ハデス「クックッ不思議そうだなァ」 ゼウス「今から順番に説明するよ」 正体のわからない2人は何故か慈愛に満ちた表情を浮かべている。 それに、この空間 すごく心地良い……。
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