狂った彼の……

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息子だと? リヒト「俺たちにわかる言葉で喋ってくれ」 王「私の息子にならないかい?」 ……。 精一杯の流し方をスルーされ真面目に返された。 真面目に返された以上、嫌でも理解できてしまう内容。 メイト「……何故だ?」 王の言ったことに今度はこちらが戸惑う番だった。 王「私は子供が居なくてね……」 おかしいなと2人で思う。 たしかこの国には王女が2人王子が1人居たはず。 なのに今、王は子供が居ないと言った。 どういう事だ? 守『王女や王子はこの方の兄、前国王の子供です』 王の後ろでずっと黙っていた守護精霊が口を開く。 守『今は王子が第一王位継承者ですが……王子はそれを拒否していて、ろくでなしの王女が国を継ぐことになりそうなんです』 心底困ったという風に言った守護精霊に、王女はよほどのろくでなしなんだと悟る。 守『どうかあなた達がこの方の子供になって国を継いで下さい、お願いします』 深く頭を下げられる。 守護精霊はパパたちが創った生き物でかなり上位の生き物。 上位だということは、少なからずパパたちが気に入っているということ。 そんな生き物にここまで頼まれたら…… リメ「「断れないだろ」」ボソッ こぼすように呟いた言葉は守護精霊に届いたようでパァっと表情が明るくなる。 守『ありがとうございます!この御恩は一生忘れません!』 ハーレム野郎を殺すのに親は邪魔だと思うが仕方ない……か。 願いを叶えるのも悪くない。
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