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あまりの心地よさに眠ってしまいそうになる。
今、寝たらダメだ。
この人たちが何者かわからないのに、無防備な姿をさらすなんて、できない。
ゼウス「僕は創造神のゼウスだよ。ここじゃあなんだから場所、移動しようか」
疑問のような断定を投げかけてきたゼウスと名乗った白い人。
意味がわからない。
邪神に創造神だと?
非現実的すぎて頭がついていかない。
ふわり
リメ「「っ!?」」
突然の浮遊感。
ハデスに抱き上げられたようだ。
ハデス「おー驚き方も一緒なんだなァ」
クックッと楽しそうに笑うハデスを睨む。
あ、れ?
リヒト「めいと。このひと、おれたちににてる」
胸の前で抱えられながら、ハデスに聞こえないように言う。
喋り方まで幼くなった気がする。
メイト「ほんとだな。あのひともおれたちににてる」
明人が指す先はゼウス。
ゼウスを見てハデスを見て。
ゼウスの青い目が自分たちと同じ色同じ深みなことに気づく。
ハデスの赤みがかかった髪が自分たちと同じ色だと気づく。
なにより、顔立ちが似ている。
どちらも自分たちに似ていることで更に警戒を強める。
初めて会ったはずだ。
少なくとも身内にこの2人は見たことがない。
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