狂った彼の……

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変態(ギルマス)は気絶したし、布団は暖かいし明人と抱き締めあってるから落ち着くし……寝るか。 ユウマ「いやいやいや、なにナチュラルに寝ようとしてんだよ」 またしても掛け布団をとられてイラつく。 寝転んだまま片目を開けてゆうを睨む。 リヒト「俺は、眠い」 ユウマ「うっ……だけど、今日転校初日だぜ?」 一瞬たじろいたゆうは爆弾を落とした。 リヒト「……は?」 え、どういうことだ? 昨日学園に行くってことになったんだよな? 昨日の今日? ユウマ「急がねぇと時間ないぜ?」 ここから俺たちの行動は早かった。 起きてー明人起こしてーブレスレットつけてー準備万端! リメ「「行くか」」 ユウマ「なんで子供だったか気になるけど……後でいいか」 今は説明する時間ないしな。 基本通うのは明人だけど俺も姿を変えてついていくことにした。 リヒト「ってことで何がいい?」 メイト「そうだなー」 ユウマ「話が読めねぇ……」 うんうん唸る明人に癒されて、結局俺は小鳥になることに。 ゆうを無視するのは通常運転だ。 無属性魔法でオリジナルを作って青い小鳥に姿を変え明人の肩に止まる。 いつの間にか学園の制服に着替えていたゆうの腕を掴む明人。 ユウマ「え……まさか?転移防止結界張られてるぜ?」 ゆうに向けてにっこり笑う。 伊達に修行したわけじゃない。 何よりあの人たちの子供だ。 チラリとまだ倒れているギルマスを見て、一生目が覚めなければいいのにと思った俺達は悪くない。 精霊が届けてくれた情報を元に狙いを定めてー リメ「「"転移"」」 ユウマ「うわっ!」
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