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どうした?って言われても、正直理人が叩き落とされたのが衝撃的だったんだなってくらいで、はっきりとはわからない。
わかるのは、今は理人に任せるのが一番いいってことだけ。
メイト「俺にもよくわからない」
エリ「そうか……優真?」
俺の言葉に明らかに落胆したエリはゆうに声をかける。
たぶん本人に聞くのが一番だと思ったんだろう。
でも
ゆうの返事はない。
エリ「はぁ……優真」
ため息をついたエリは俺たちの座っているソファーに近づいてきた。
肩に手を置こうとしながら呼びかける。
エリ「ゆう……ユウマ「触るな!」
パチンッ
触れた途端。
弾かれた手。
冷たい、全てを拒絶するような
鋭い目線。
エリ「優真……?」
払われた手と困惑した表情。
ユウマ「お、れに……触るなぁぁああ!!」
ゆうが叫んだと同時に、吹き荒れる黒い吹雪。
ミン「うわ!ちょいあぶっ」
どう言うわけか俺と理人を避けて吹く吹雪は、エリと副さんに襲いかかる。
ユウマ「りぃが、血めぃも血……血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血、いやだ!りぃがめぃが居ないなんて!血がぁぁぁああ」
ああ、流石にやばい気がしてきた。
勢いを増した吹雪。
狂ったように叫ぶゆうに近づく。
エリ「危ないぞ!転校生!」
そんな声を聞きながら、そういや自己紹介してなかったっけ?なんて場違いな考えが浮かぶ。
吹雪のなかエリに向けてニコリと微笑む。
エミ「「っ!?」」
目を見開き固まる2人をよそに唱える。
メイト「我万物を操りし者………”従え“ 」
手を掲げるとピタリと止まった吹雪。
俺と理人は言霊でだいたいのことができるから楽だな……。
でも言霊を使える人間は居ないから魔法っぽく我ーーみたいなことを言ってみた。
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