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ユウマ「血、血がりぃがめぃが……血血」
俯いて頭を抱えるゆうは見ていて痛々しい。
とりあえず、吹雪を操って窓の外へ捨てる。
外で「うわっなんか降ってきた!」「ちょ!山田が下敷きに!」「な、ナンダッテー!?」「山田ぁぁぁあ!」なんて声が聞こえた気がした。
さて、ここからどうするか。
理人に任せたいけど……
リヒト「スゥスゥ……」
寝てるし。
起こしたくないし。
現在進行形で黒い刃が飛び交う部屋。
エリと副さんは結界張ったみたいだから大丈夫として。
俺たちにも当たらないし……問題は部屋何だよな。
無残に切り刻まれたソファーや抉られた壁にため息がでる。
どーするんだよこれ。
こうしているうちにも増える被害。
黒い刃は自分から避けてくれるから一直線に進む。
ブツブツ言うゆう見下ろす。
まったく……
迷惑かけて……
メイト「おりゃ!」
ドコッ
ユウマ「キャンっ!」
エミ「「え、えぇー!?」」
何が起きたか?
俺→ゆうにキック!
ゆう→悲鳴をあげてダウン
エリ・副さん→ビックリ!
こんな感じか?
なんか、ものごっついやり遂げた感があるな。
メイト「よし!」
ミン「いやいやいやいや、なにがよし!やねん!優真君倒れとるやん!」
結界から出てきて勢いよく言ってくる副さん。
何をそんなに慌ててるのかわからない。
首を傾げつつ風を操ってゆうを持ち上げる。
あ、耳生えてる。
ソファーに座った自分の膝にゆうの頭を乗せる。膝枕ってやつだ。
耳触りたい。
ソファーは俺が座ろうと思ったら精霊が直してくれた。
メイト「ついでに部屋も頼んでいい?」
『おっやすいごようよ!』
元気よく言った創造の精霊は張り切って部屋を飛び回る。
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