病んでるの、か……?

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精霊が通ったところから修復されていく部屋。 っていうか新品同様にピカピカになってる? 『張り切りすぎちゃって新品になっちゃった、テヘペロ☆』 お茶目な精霊に少し和んだ。 メイト「ありがとう」 微笑むと精霊は頬を染めて嬉しそうに消えた。 エリ「……今の、なんだ?不思議な魔力が飛び回ったと思ったら、部屋が……」 ミン「わいは魔力のことは分からんかったけど、優真君の耳が気になるわぁ」 呆然としたエリに、好奇心を隠さずに手をワキワキさせてる副さん。 副さんを気持ち悪いなんて、思ってない……うん、思ってない。 メイト「さっきのは精霊が直してくれた」 わ、フワフワだ。 ピクピクと動く、ゆうのフェンリルの耳は思っていた以上に柔らかかった。 エリ「精霊……?さっきの不思議な魔力が?」 頷きながら感じる疑問。 エリってたしか総帝だったよな? なら依頼とかで精霊に会ったりしなかったんだろうか? 聞いた方が早いんだろうけど……面倒くさいし、いいや。 ミン「なぁなぁそんな事よりその耳なんなんや?触らしてぇな」 目をキラキラさせてる副さん。 メイト「え、無理」 ピシリ 空気が固まる音がした。 ミン「なななな、なんでぇな!あんさんは触っとるやん!」 いや、そんな事言われても、ねぇ? 俺もゆうも人間が好きじゃないし、自分の親友を嫌いなものに触らせるほど心広くないし? ミン「触らしてぇな!」 エリ「ミンのことはほって置いていいから、その耳がなにか教えてくれないか?優真は……魔族なのか?」 冷たい扱いを受ける副さんがうなだれるのが目の端に移る。 真剣な目。 まるでゆうが魔族かもしれないという可能性を、少しでも信じたくないとでもいうような表情。 ま、魔族じゃないけどさ。 魔族 それはこの世界で言う人間に危害を与える知能の低いもののこと。 もちろん危害を加えない魔族も居るが極僅かだ。 俺たちもゆうも言うなら神族に部類される。 神族には天使や精霊王、聖獣がいる。
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