病んでるの、か……?

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ナデナデ…… 和む。 戸惑っていたゆうも今では気持ちよさそうに目を細めている。 エリ「あー……悪いがHR始まるぞ?」 エリの言葉で我に返った。 さっきまで急いでたのに……ゆうの耳が悪い。 しぶしぶ手を離す。ゆうもどこか不満げな顔をしている……ような気がする。 メイト「ゆう耳直せよ?……撫でたくなるから」 ユウマ「わかってる」 シュッ!と消えた耳。少し残念かも……。 ミン「早よ行かんから、もう間に合わんで」 呆れたように言われた言葉に時計を見るとHRが始まる1分前。 まじかよ……。仕方ないか。 メイト「ゆう職員室の場所思い浮かべて」 ユウマ「りょーかい」 何をするのか分かっているゆうは目を瞑る。 分かってない2人は不思議そうだ。 ユウマ「OKだ」 メイト「よし、行くか」 魔力を練り上げて“転移”の準備。 エリ「……なにをするつもりだ?転移なら防止結界があるぞ?」 ミン「いま、優真君古代語使わんかった?」 古代語? 困惑した声で言われた言葉にチラリと目を向け返事は返さず魔力を放つ。 メイト「”転移“」 あ、そっかこの世界では日本語と英語は古代語だったっけ? 思い出したと同時に転移が発動されエリたちの姿は見えなくなった。 部屋に残されたのはエリとミンだけ。 エリ「何者だあいつ……優真があんなに穏やかな顔するなんて」 ミン「おーけーって古代語やろ?なんで優真君が……にしてもあの子可愛かったなぁ」 呟きは静寂に溶け込んだ。
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