黒い空間で

6/14

1831人が本棚に入れています
本棚に追加
/189ページ
瞬間 パアァァ リメ「「っ!?」」 眩い光と体の中で何かが壊れる音。 なんだ? 戸惑いでお互いの手を強く握る。 パンッパンッパンッ 光が収まると同時に響く拍手の音。 ゼウス「おめでとう……いや、お帰りかな?」 嬉しそうに笑うハデスと意味の分からないことを言うゼウス。 いい人たちかと思ったが頭のおかしい奴らだったのか? 警戒を強める。 ハデス「今から説明してやるからそんなに警戒するな」 困ったように笑うハデス。 いい人、なのかも、しれない。 いや、まだどんな奴らかわからないしもう一度情報集めからだ。 メイト「せつめい」 リヒト「きかせて」 こてんと2人で首を傾げる。 慈愛に満ちた表情のゼウスとハデスに頭をなでられる。 何故か撫でる手がとてつもなく心地いい。 本当に俺たちはこの人たちと初対面なのか? ゼウス「あぁー可愛い……。ゴホン、説明するからよく聞いてね?」 緩みきった顔を引き締めるためか、気まずかったのか取り繕うように、わざとらしい咳をしたゼウス。 ハデス「あれぁいつだったかァ?」 その後ろで思い出すように遠くを見つめるハデス。 そんなに昔なのか? どう見ても2人とも20歳後半?みたいな容姿なのに。 そんな俺たちの疑問をよそに話は始まる。
/189ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1831人が本棚に入れています
本棚に追加