病んでるの、か……?

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俺たちのクラスはSクラスらしい。 無駄にキョロキョロしてる担任に先ほど教えてもらったこと。 キョロキョロしてるのはなるべく人に会いたくないかららしい。 なんでも人にあうとだいたい悲鳴のような歓声を上げられるらしくその声にうんざりらしい。 てかもう直ぐ授業が始まるのに生徒が居るわけないんじゃ……? ユウマ「一般生徒は煩いだけだが……役職持ちは厄介だ」 ハク「そーだ。それに役職持ちは授業免除があるからなあ」 んじゃあ役職持ちとは遭遇する可能性があるってことか。 ゆうも会いたくないみたいだし、会わないことを祈るか。 リヒト『ピュイ(そう言うのをフラグだってゆうが言ってたぞ)』 理人起きたんだな。 体調も……大丈夫そうだな。 『前方曲がり角からチャラ男の反応あり!』 『隊長!どうやら生徒会会計のようです!』 『なにぃ!?全員総力を持って回避せよ!空間の精霊!』 『はぁーいてんいするよぉ?そぉーれ』 突然慌ただしくなった周りを無視して担任について歩いていると、緩いかけ声で視界が変わった。 ていうか精霊に隊長とか居るのか? さっきのはただのノリか?ノリなのか? 精霊の不思議な発言は思ったより俺を混乱させていたようだ。 ハク「んぁ?いつの間に教室の前まできた?」 ふと、惚けた声で立ち止まった担任。 空間の精霊の転移はただ歩いていたら景色が変わっただけで、人間が気づくことはほぼない。 この世界で迷いの森とか言われている森も、空間の精霊の悪戯からそう呼ばれるようになったしな。 まあ、ほぼ気づかないってだけで気づく人は居るんだけどな。 ユウマ「……どうでもいいから早くしろ」 うんうん唸る担任に低い声で威嚇するゆう。 帝(っぽい)担任でも空間の精霊の転移には気づけないか。 ハク「んぉ?おーそうだった時間ねぇんだったな。うし!ダークは席に着けそれから俺が入るからな」 ユウマ「いやだ」 担任の言葉に即座に否定の言葉をはいたゆう。 そうなゆうに担任はホストな笑みを浮かべたまま固まった。
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