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ゼウス「まず……僕たちの紹介からね。
僕たち2人は世界の始まりと共に生まれたんだ。世界の始まりはさっきいた空間ね。
何もない空間は何故か心地よかった。
僕たちはそんな空間にぼんやりと浮かんでいたんだ。
最初は心地よさに身を委ねてハデスと会話していたよ。
でもだんたん寂しくなってきて……。
自分たちの力でなにかできないか考えた。
そして、何年か自分たちの力を使いこなすために頑張って、違う世界を創ったんだ。
何もない空間は寂しすぎたからね。
その世界に生き物を創って……まあ今の地球なんだけどね。
地球が第一世界になるのかな?
あ、もちろんこの世界を除いてだよ?
地球をある程度創ったら、次は違う世界をそこができたら次を……みたいなかんじで世界を創っていったんだ。
暇だったし、自分たちと共に居てくれるモノが欲しかったからたくさん世界を創ったよ。
でも、みんな敬うだけで対等では居てくれなかった。
僕たちは考えた。そして閃いたのが“自分たちに近いものを創ろう”という考え。
丁度創りすぎた世界の管理も大変になってきてたし、世界神とか上級神などを創ってみた。
これで寂しさから解放される。
そう思って嬉しかった。
でも……やっぱり僕らは2人だった。」
一息ついたようなゼウスは憂いを帯びた溜め息をついた。
ハデスは俯いて目を閉じている。
現実味のない話だが、本当に2人が寂しかったのが伝わってきた。
俺たちは何故か自分のことのように胸が痛かった。
ハデス「……続きは俺が言うかァ」
最初会った時には想像できないような、弱々しい声でハデスが言った。
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