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まあ、こんなものだろう。
殺し合いと覚悟をして聞いていたので割と冷静に聞くことができた。
素早く楽園の仕組みを理解する。
まあ……これが“楽園”のすべてとは限らないだろうが。
話も一段落つき、落ち着く俺。
だが美鈴は違ったようだ。
「ねえ……悠くん、い、今の話本当かな？」
“タチキ”のことばに明らかに怯えている。
「分からない……。けどあのタチキって奴の口調、本気みたいだ」
「そ、そんな……」
美鈴は震えていた。
俺に助けを求めるような潤んだ目を向けてくる。
ちっ……。
「では、楽園での生活を楽しんでください！あなたたちは自由です!!」
タチキがそういうとモニターがプツリと切れた。
その音が、人々の恐怖心を煽ったようだ。
ドームの中は騒然としていた。
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