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それから僕は毎日のようにこの家を訪れた
そのたびに人間は僕に飲み物やご飯をくれた
そして今日もフラフラとこの家に来てしまった
家の前には遥哉とか言う人間がいた
「ん?またお前か。」
そんなことを言いながらいつものように頭を撫でてきた
しかし、その顔は寂しそうだった
「にゃぁ?」
「…実はな。俺は、もう死んじまうんだ。俺が死んだら優美は…。」
人間の頬には涙が流れていた
「優美は、笑うと可愛い…。だけど…俺が死んじまったら、きっと…」
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