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日記帳をみたら
友達の声 友達の文
彼氏に宛てる手紙
喫茶店のこと
ぎっしり書かれて
あった
その中に
東高校の文化祭 開催と書いてあった
すぐさまあきは
彼氏に
電話をかけ
一緒に行かないかと
誘った
今俺現場で
動けねぇ~んだ
今日か
その文化祭は?
そうなのなんか面白そうだから行って見たくて
俺今日5:00まで手話せないんだ
ごめん今度の週末あきの好きなところ
連れて行くからさ
今日はさ
行けないや
そう言われ
あきは諦めてた
そっか じゃあ 仕事頑張って
ガチャン
電話を切った
家にも帰れないし
彼氏もいないし
学校もつまんないし
あきは途方にくれた
このままで行ったら学校ほんと行けなくなっちゃう
そう頭をよぎった
そろそろ行くかな
自転車で15分くらいな所に学校があった
見渡す限り田んぼばかり
追い風で
助かった
学校の門はいつも生活指導の先生が
立っていて
竹刀を持って待ち構えている
今日は大丈夫だった
時計を見ながら次の授業から
教室に入った
女子ばかりのクラスで
なんの偏見もなく
いつもあきを受け入れてくれたのは
皆 結構 バイトとか
両親の都合とか
電車の遅れとか さまざまな理由があったからだった
皆 うまく 学校と付き
合っていた
今日は
5日ぶりの学校で
家のお兄に頼んで風邪で休んでいた
ことにしていた
だって ばれないんだもの
そうは言っても適度に学校へ来ないと親の呼び出しが
かかってとんでもないことになるからだ
真面目に行かなきゃ
そんな夏の出来事だった
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