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声のする方を見ると月から人の形をした物がこっちめがけて降ってきた。
明彦「え、ちょっ、こっちくんな!!てか、俺逃げてんのに追っかけてくんな!!」
アザゼル「無茶いうなー!!」
ゴツンっ☆
アザゼル「いっ」
明彦「てぇー!!」
二人はまさにアニメの様に頭と頭をぶつけ合ったのであった。
アザゼル「す、すまない。地上界の乱気流に巻き込まれて上手く飛べなくなってしまったんだ。」
明彦「ってェー。つーかなんで空から降って・・・」
明彦はその落ちてきた人らしき物を見るとそれには純白の羽がついており騎士のような恰好をした、いわゆる天使という生物がそこにいた。
明彦「おほぉー!!生天使ィー!!初めて見たよ、すげぇー!!」
アザゼル「え?」
明彦はまるでツチノコを発見した時のようにアザゼルを眺め回した。
アザゼル「あ、あのー。」
明彦「なになに、どうした?あ、ちょっと待ってて。以前コミケに行った時の一眼レフ、どこしまったかな?フィルム残りあったっけ?」
アザゼル「す、すまない。話を聞いてくれ。」
明彦「あ、ごめんごめん。で、話って何?」
アザゼル「ここは一体どこですか?」
明彦「ああ、ここはトワイライトピラー東部地方、ルーエル国だ。んでもってこの神社は俺の家だ。」
アザゼル「へぇ、この神社が君の家か。」
明彦「ああ、姉貴と一緒だけどだけどな。」
アザゼル「・・・・・・」
アザゼル(こんなに大きい神社ならば、聖獣や伝説の4人の情報を知っているかも・・・)
明彦「どうした?」
アザゼル「あ、すまない。ちょっと考え事をしていた。ところでここの近くに聖獣がいる神社というのは無いかな?」
明彦「聖獣?それだったら・・・」
「きゅ~」
その時神社の方から何かの声と共に青く小っちゃい竜みたいな生き物が飛んできた。
明彦「青竜~。心配してお出迎えしてくれたのかー。よしよし、ほんとにおまえって可愛いな~。」
アザゼル「せ、青竜って、まさかここが・・・」
明彦「そう、ここが・・・」
青竜を腕に乗せ、自慢げに胸を張って明彦は言った。
明彦「こここそが青竜のいる神社、イクセクト神社だ。」
アザゼル「イクセクト・・・神社・・・」
桜咲き乱れ、満月の月夜に淡く反射する広い池、そこに立ちそびえた神社。そう、これこそがイクセクト神社なのだ。
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