2738人が本棚に入れています
本棚に追加
私は一つ一つ整理するように、ゆっくり話し出す。
「彼と一線を越えたことが、私たちと会わない理由なのかな? だとしたら彼っていうのは、まさか私たちの……」
「えっ? 夏実か志保子の彼、ってこと?」
「美弥のご主人だって、可能性はゼロじゃないよ」
志保子が突っ込むと、美弥は顔をしかめて叫ぶ。
「それは有り得ないから!」
「有り得ないって思うのは、みんな同じだよ。第一、純にはご主人がいるんだし……。でも、だったら何で、こんなメール送ってきたんだろう……」
私が言うと、美弥も志保子も再び無言になった。
最初のコメントを投稿しよう!