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「急ごう! あまり遅くなると美弥は困るでしょ?」
「今日は夫も遅いから平気。終電で帰れば大丈夫だから」
志保子と美弥が話しながら前を歩き、私は二人の後ろをついて行く。
私たちの歩みは自然と足早になり、駅に着くとホームへの階段を駆け上がる。
そして発車寸前の電車に乗り込んだ。
「タイミング良かった。走って正解だね」
美弥が肩で息をしながら言い、私と志保子は頷く。
純の住むマンションは、ここから7駅先で降りて徒歩5分。
あと30分もすれば着くだろう。
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