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「灯りが点いてる! いるんだよ!」
美弥が前方を見据えて興奮したように言った。
純が住む部屋は、三階の一番端。
301号室。
確かにその部屋の窓から、オレンジ色の光が漏れている。
私たちはエレベーターで三階まで上がり、301号室の前まで来た。
一度三人で顔を見合わせたあと、志保子がゆっくりとチャイムを押す。
私は速まる鼓動を静めるように深呼吸していた。
ドアの内側からガチャッと鍵を開ける音がした。
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