2738人が本棚に入れています
本棚に追加
「すぐ帰りますので、気を遣わないでください。本当にすみません」
私は恐縮して言った。
弘文は少しだけ迷いを見せたが、お茶を淹れる気は失せたようで、ソファーと直角の位置にある椅子に座った。
「離婚したのは今年の4月です」
「そうだったんですか……」
私が相槌を打ち、美弥と志保子は驚いた顔をしていた。
私たちが驚くのは当然のこと。
4月なら三ヶ月前だし、5月と6月も純は四人の集まりに参加している。
最初のコメントを投稿しよう!