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その時、神社の方から[ヒュ~~~~~~]と音が鳴ったと思ったら、綺麗な花火が空に咲いた。
魔識「花火?」
咲夜「先程あなたが、手に入れた景品のでしょうね。」
魔識「やれやれ、手に入れた本人がここにいるのに」
僕は、改めて空を見上げた。綺麗な花火が何発も上がっている。
魔識「ん?」
僕は、花火の中に変わった物を見つけた。1つや2つではなくたくさんあった。よく見ると、それは文字だった。
[ようこそ、幻想郷へ] [早く戻ってこいよ] [ゴメンナサイ アリス]
咲夜「花火と弾幕を使っているみたいね。」
魔識「綺麗ですね。」
僕は、花火だけだったら得られない感動を覚えた。
咲夜「さて、私はそろそろ戻ります。一緒に、行きますか?」
魔識「先に行っててください。すぐに行きます。」
咲夜「分かりました。では、向こうで待っています。」
咲夜が、戻ろうとした瞬間
魔識「咲夜さん。イジワルな質問しても良いですか?」
咲夜「どうぞ。」
魔識「咲夜さんは、今はフランさん達の所でメイドしていますが、昔はどうだったんですか?」
咲夜「本当にイジワルな質問ですね。ですが、私は今も昔も変わりません。」
咲夜は普段通りの口調でそう言った。
魔識「そうですか。」
咲夜「では、後ほど。」
僕は、しばらく咲夜さんが戻って行った方を見つめていた。僕の背後の空には花火が打ちあがっていた。
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