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相変わらず、私はバス停のベンチに座っていた。バスが何台も止まり、シュコーッと音がして扉が開く。車掌らしき男がこちらを見て、乗りますか? と、無言の問いかけをしてくる。
軽く首を横に振りれば、バスが走り去っていき、私はベンチを立つ
『気持ち悪い』『気持ち悪い』『気持ち悪い』どこが気持ち悪いのかわからない。
『死ねばいい』『死ねばいい』『死ねばいい』どうやって死ねばいいかわからない。
『消えろ』『消えろ』『消えろ』どこに消えればいいのかわからない。
『わからない』『わからない』『わからない』
他人は私に何を求める? 何をさせたい?
「わからない」
私は歩く。道を歩く。途方もなく、宛もなく、目的もなく、意志もなく、意味もなく、歩き続けて。
「これが青春というやつですか?」
この世界に問いかける。これが物語だったのなら、きっと私が求める答えが見つかるかもしれない。
自分の見たこと、聞いたことだけを信じて、問いかけ続けた。
「わからない」
それでも、わからない。
「私はどうやって死ぬべきで、消えるべきなんだろう?」
答えが返ってくることはない。
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