序章

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   消滅の感覚と痛み。  それが交互にやってきて、カラス天狗の精神を崩壊させていく。  その精神ですら、消滅と痛みを感じている。 「これが、何だと言うのだ」  カラス天狗は、言葉にしたつもりだった。だがその声は、音にはならずに自身の精神にのみ響いた。  そして、意識は消える。  闇は変わらず、そこに渦巻いていた。      
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