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「この2人がこの火あぶりの刑を計画したという情報が入っている。魔女狩りがどうのと言っていたらしい」
筋肉隆々の大男の隣にいた、同じ観光局のカール・ストーンが気絶している2名を指さして言った。
「カール、どうみてもこの2人はただの観光客だ。どこからの情報なんだ、それは?」
私にはにわかに信じがたかった。
どうみても単なる観光客で、しかも日焼けもしていないところをみると、この地に来てまだ日が経っていないはずだ。
私の質問に対して、カールは答えた。
「火あぶりでガブリエルが悲鳴を上げ始めたことを確認した後、人だかりから外れて路地へ逃げ込もうとしていたと、この大男が言ってる」
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