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おばあちゃんは、二人の息子さんが自立した後、この家で一人暮らししていた。
おばあちゃんは、引っ込み思案で、本ばかり読んでいる根暗な私の遊び相手をよくしてくれていた。
「…パパやママとケンカでもしたのかい?」
おばあちゃんが、ジュースを差し出しながら微笑む。
ニャー
「あぁ、こっちのおチビちゃんには、牛乳あげようかね…」
三「……
みさきね、パパとママのほんとうの子どもじゃないんだって…
捨てられた子なんだって…」
「…まぁ!誰がそんなこと言うんだい?」
三「……叔母さんたちが話してるの、聞いちゃったの…!!」
「……そうなの…
でも、
三咲ちゃんのパパもママも
う~んと、三咲ちゃんのこと好きだと思うなぁ」
三「ほんとに?」
「ほんとよ!おばあちゃんも三咲ちゃんが大好き!」
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