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―――――――ドォンッ!!
「遅くなった、もう面通しは済んだようだな……ジョージ」
「もしかしてノックの音なのソレ?……ん?八重ちゃんかな?」
「……八重、ホラ」
またしても打撃音の後に志乃ちゃんがラウンジに現れ、その後ろに居るのは八重ちゃんだろう
志乃ちゃんの制服のシャツをギュッと掴み、ソーっと顔を出す
あれはなんていうのか……キュ、キュロット?スカートに見えて違うなんか騙された感じの
半袖のミルク色のカットシャツにサスペンダー、胸元に小さなリボンの八重ちゃん
「お、脅かして……ご免なさい……八重って言います……怒って…ますか?」
「嫁に来ないか?」
「ジョージ!!……ンン!!」
「怒ってないよ八重ちゃん、俺は五行 仗治だよ、ジョージって呼んでね」
「……ジョージさん?」
「ハイよ!!」
心が洗われるかの様だ、なんだろうコレ、キュンキュンするぉ
照れたのかちょっと下向きながらチラッとこっちみて指をなんかモゾモゾしてる
志乃ちゃんの後ろからちょっとだけ出て来てくれた
「ホラ将寅、お前のだろ」
「ん?……おぉ……は?何で俺の特服持ってんだお前」
「壱丸さんが八重に着せて遊んでたんだ、怒るならソッチ、八重は悪くないぞ……ちゃんと謝れたな、偉いぞ八重」
志乃ちゃんと八重ちゃんはまるで姉妹だな、身長が30センチくらい違うが
そして俺のトップク、コイツあれだ、ゾッキー?本当にいるんだぁ、スゲェなぁ
「千晶お前また部屋入ったな?いい加減にしろよコノ野郎」
「誰も居ないと暇なんだ」
「あんた仕事しなさいよ、私んトコに電話回さないでくれない?教師は多忙なのよ、給料に見合わず……トラ、コーヒー運んで」
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